法律コラム
また一年が終わろうとしている。
早いもので、今年も残すところあと10日ちょっとになりました。
「何とか今年も無事に乗り切れた」。毎年この時期になると同じ感慨を抱きます。そして、来年も同じように無事に年の瀬を迎えられるようにと願います。
「隣の芝生は青い」というか、誰しも他人と比べていささか暗澹たる思いになることがあると思います。私もそうです。同じところからスタートして随分と違った人生になってしまったものだなとか。ただ、隣の芝生もきっと青くはないでしょうし、悩みの種類が違うだけできっと似たり寄ったりだろうと感じています。偶々、(幸運にも)同じスタートに立てていただけで、そもそもの出来が違うので比べても仕方ないよなとも感じます。結局のところ、あるがままの自分の人生を生きるしかありません。
そんなとき、パッとしなかった幼かったころの自分が頭に浮かびます。(特に)小学生のころは、自分で言うのも何ですが、本当にパッとしなかった。「きっと自分の人生なんて、そんな大したものじゃないだろうな。嫌な目にたくさん遭うんだろうな」などと、若いくせに変に人生を悲観していました。そんな自分を思い起こすと、「まあ、俺にしてはよくやったよ」と思います。人生は考えていたほど悪くはなかったし、自分にしてはなかなかに上出来だ。誇れるほどのことは何もありませんが、それなりにベストは尽くしてきた。そのことに自分なりに満足しています。それはある意味とても幸福なことです。
ありきたりですが、年の瀬になるとクラシックが聴きたくなります。10数年前に1年間ほど浴びるようにクラシックを聴いたことがありました。でも、あまりのめり込めず、今では折に触れて聴く程度になってしまいました。それでもいくつかの作曲家の作品はしっかりと心に残っています。バッハ、モーツァルト、そしていくつかのベートーヴェンのシンフォニー。私がそれらのクラシックの作品から最も強く感じるのは、光に包まれて祝福を受ける荘厳なイメージです。多くの苦悩を抱え、困難とともにありつつも、そこに至る厳粛なイメージです。現実の作曲家は、それぞれが厳しい人生を歩み、多くの苦悩を抱えていたのではないかと思います。でも、彼らから出てくるのは、少なくとも今でも残っているのは、その祝福に満ちた物語です。不思議でもあり、励まされる気もします。
2024年は家族3人とも「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤の一年でしたが、何とか皆健康で、それなりに無事に年を越せそうです。良かった、良かった。
それでは皆様また来年お会いしましょう。
来るべき2025年が皆様にとって幸多いものでありますように。
Bye Bye Blackbird!
And
Get Happy!