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法律コラム

2022年09月

弁護士という仕事について

「弁護士」というと、皆さんはどんな人を想像されるでしょうか。
ドラマなどでは、都会で働くパリッとしたエリートっぽい人(いかにも裕福そう)に描かれていたり、それとは対照的に、地道で泥臭い人物像にされていたりします。前者の弁護士は、屁理屈をひねくり回して素人を煙に巻いたり、お金儲けに血道を上げていたりといった感じにされていたりもします。
では実際のところはどうなのか。
私も狭い範囲しか知りませんので、正確には何とも言いがたいところですが、どちらもいそうな人物です。そうした人物像を含んで、非常に多種多様な人たちがやっているのが弁護士という職業と感じます。やっている仕事も様々なら、そのやり方も人それぞれで、信条も人によりかなりの違いがありそうです。能力も人により様々なように思われます。
私はどうかと言うと、まあ、田舎にいる平均的な弁護士ではないかと思います(謙遜も誇張もなく)。個人的には、目の前の仕事をできるだけ手を抜かず丁寧に,そして、自らの良心に恥じないようにと心がけて仕事をしているつもりですが、特に大きな理想を掲げて仕事をしているわけではありません。
弁護士の中には、社会正義というものをとても重く見て、経済的利益をあまり顧みずに、きつい種類の事件を熱心に扱っている人がおり、同業として深く尊敬します。
そうした人を含めて優れた弁護士は田舎にもたくさんいます。「田舎よりも都会の弁護士の方が優秀だから」というようなお話しを聞くことがありますが、正直、とても違和感があります。働いている環境ではなくて、個々人の資質や矜持の問題だと思います。京都や大阪ではなく、まずは地元の身近な弁護士に相談してみて下さい。特に専門的なジャンルのものでない限り、取り扱っている事件の種類や力量に差はありません。
そして、目の前の弁護士が信頼できそうかどうかで、依頼するかどうか決めれば良いと思います。それが何よりも重要です。専門性云々よりも。